今日は4月7日 大和沈没の日

今日は4月7日 
若いときに読んだ戦艦大和の最後を思い出した。

戦艦1 軽巡洋艦1、駆逐艦8 ことごとく百戦練磨の精鋭10隻、
日本海軍最後の艦隊出撃であった。


「大和戦闘詳報」と生存者の証言から、大和がいかに戦ったかを記す。

「12時32分」 敵機100機が、雲の合間から出現、急降下爆撃を開始。
「12時45分」 アメリカ軍の魚雷が1本、左舷に命中。射撃を目測に頼る対空砲火は、厚い雲に阻まれて大和は主砲を使うことができなかった。
「13時34分」 アメリカ軍の雷撃機が、左50度から6本の魚雷を投下、3本命中。
「13時44分」 さらに2本がまた左舷に命中、大和は左に傾いたが、ここで注排水システムが作動、平衡を取り戻す。アメリカ軍は巧妙だった。魚雷はほとんど、大和の左舷ばかりを狙った。大和の注排水システムは、やがて限界に達した。その直後、3本の魚雷が大和に命中、再び傾いた大和は、バランスを取り戻すことはできなかった。
「14時17分」 またも魚雷が左舷中央部に命中、大和は傾斜が大きくなった。長官は、特攻作戦中止命令を下し、長官室に入って内側から鍵をかけた。
「昭和20年4月7日14時22分」 大和は横転、大爆発を起こした。沈没によって命を落とした乗組員は、3000人以上に上る。

元大和乗組員の著書「戦艦大和の最期」にある言葉
「進歩のない者は決して勝たない。負けて目覚めることが最上の道だ。日本は進歩ということを軽んじすぎた。私的な潔癖や徳義にこだわって、真の進歩を忘れていた。敗れて目覚める。それ以外に、どうして日本は救われるか。今、目覚めずしていつ救われるか。俺たちは、その先導になるのだ。日本の新生に先駆けて散る。まさに本望じゃないか。」

合掌